出店場所は雲のように

商売で成功と売り上げの行方を決める大きな要素は出店場所である。
最も重要だと言っていい。

仮に、あなたが何かモノを売りたいとして、どこに出店を希望しますか？
単純に例えます。巨大ショッピングモール、イオンが良いか、二番手の来客数のダイエーが良いか、はたまた商店街の空き店舗、もしくは無料の軒先でも借りますか？
当然、人通りの数で家賃も違います。イオンの一階なのか二階なのか、真ん中なのか端なのか。それも金額が変わってくるでしょう。
イオンやダイエーの中心は実績が必要かもしれません。

さて、無店舗型の営業をするデリヘルの話です。
店舗が必要なく、事務所以外の家賃もかからず、事務所の所在地を自宅にして、転送電話を受けながら、車で送迎しながら営業する。
お金がかからなくていいよね、と想像するだろうと思います。そうやって居る方も実際に、少数ですがいます。常連がしっかりいる老舗です。

新規でオープンするとして、家賃は必要です。
それは、今流行りの"クラウド"を想像してもらえると良いと思います。
雲のような空間にインターネットが繋がっている。
同じように全国区の風俗情報のポータルサイトがある。
例えば、C社の運営するサイトの九州から福岡・中洲の風俗情報を検索する。デリヘルで検索する。
その画面がデリヘル業界のイオン。大きく現れたのはイオンに出店するお店。家賃は数百万円。人気ランキング20位までのお店が表示されているでしょう。
クリックして次のページ。イオンの端にある小さなテナントになるでしょうか。

次にアクセス数、情報誌発行部数二位のM社。
ダイエーになるでしょうか。ここも同様です。

つまり、店の看板が無いので仮想空間への出店が必要になるのです。

風俗業界であろうと実態経済の世界と何も違いがないのです。
大手は店舗チャンネル数も多く、当然、女の子も集まります。一本でも多く、仕事に就いて稼ぎたいのだからお客さんの多い人気店に集まるのは当然です。

そして、三越や阪急の一階のブランド店と同様、金があればいちばん良い場所に出店できるわけでもありません。

人気店になり、集客が認められ、やっと声がかかるのです。
そして、それが、風俗店が人気ランキングを気にする理由です。アクセス数で決まっていきます。情報サイト側にクレームが出れば説明を求められ、あまりにも目立てばランキングから外されてしまいます。
毎日情報を更新しないと店のサイトへのアクセスが減るのです。新人を載せ、古株の写真を撮り直し、女の子のミニブログを更新させる。
アクセスが少ない店はトップページから追い出されるということです。

長くなりました。ではでは。