hiroomi1603の日記

自分の経験を素直に書こうと努力しています

少しずれてしまってる気がするのです

今よりもずっと景気が悪い空気の頃。
デフレや薄利多売の作ってきた罪は大きい。
とにかく、その最終的な消費者よりも中間にいる業者を殺すという意味でだ。

例えば、長年携わった生花業界を例に出す。
夫婦で小ぢんまりとした街角の生花店は別として考えてもらいたい。
企業として一輪ずつ、ひと鉢ずつ売っても独立開業した意味がないわけです。
そこで大きく消費してくれる結婚式場や葬祭場を相手にすることになる。
相手はゼロをひとつ付けてお客さんに売るのです。それなりの完成度、つまり、花一本、花一輪からのアレンジ、加工が必要になります。

例えば、菊の花の原価は年間通しての平均が60~70円でしょうか、それをどんな商売でも基本になる三倍をかけて売る。つまり、小売り価格が一本200円。
100万円の祭壇の生花店への発注金額は15万円。菊と色のついたその他の花を半々でデザインします。菊は75000円分の300~400本になります。

この材料で100万円に見せるのがフラワーデザインの技術料です。

そして、この施工には材料の準備がしにくいこと、施工時間が限られていること、という問題があります。

取り引き業者はさらにコストダウンを求めます。ここが削りやすい経費だからです。
そして、応じる生花店が現れます。生花の利益を削り、技術料を抑える。
割りに合わない仕事が完成します。

世の中が適正な金額で消費されることは大切だと思うのです。