hiroomi1603の日記

自分の経験を素直に書こうと努力しています

あなたの興奮の反対側で

事務所の電話がなっている。
基本、非通知でなければまず、冷やかしではない。
そして、今時、冷やかしでかけてくるヒマな新規客などあなたの想像よりずっと少ない。

電話がなると同時にディスプレイに表示された着信番号の下4桁をパソコンに入力する。以前の利用があれば、顧客情報と一致する名前が表示される、店独自の顧客管理ソフトを使っている。なにも表示が無ければ新規だ。

新規客の場合、大抵はトップページの当店自慢の女の子に興味を引かれてかけてくる。
つまり、巨乳が本日のトップなら巨乳好きな傾向、ギャルっぽければ…同様。
当然、その子の人気も上がる。写真指名が増えるということだ。人気があり週末ともなれば予約で埋まっていることがある。
電話の前に客の好みを推察するのは、もしも、その子の派遣が無理な場合、他の子に振り替える可能性のためだ。
行けない理由やNGは女の子によりいろいろだ。枠が空いていないのはいちばんだが、地域NGとホテルNG、地元が近かったり知り合いの利用があったり、移ってきたてなのに写真から前の店のイヤな客が探してきたり。

新規なら今日一本も取れていない子に振ることも可能だ。
稼ぎに来た子を手ぶらで帰すわけにいかない。いわゆる"お茶を引く" ということだ。お茶を引かせるな、これは男性スタッフがしつこく言われる。

電話番はそれぐらい、待ち構えて電話の向こうに居る。
パソコンの画面に向かい、ヘッドセットを付け、通信販売のオペレーターと同じように電話を受けている。

大抵の繁盛店、男性スタッフを雇うレベルになると情報紙やネットの風俗情報サイトに毎月200万ほど出費する。
それを24時間更新し続ける。

それで一晩で10本から20本の電話がやっと鳴る。
大体一本鳴らすのに3000円が掛かっている計算になる。
簡単には取り逃せられないのだ。

取っつきの電話の話さえなかなか終わらない。
大変な商売である。

ではでは。