hiroomi1603の日記

自分の経験を素直に書こうと努力しています

おっさん化に立ち向かったハナシ

三十代半ば辺りから、頭髪の抜け毛が気になり出した。

誰にも打ち明けられない悩み。

ネットで検索して、診察迄に予約が一ヶ月待ちの、人気のアンチエイジングのクリニックに行った。
待合室は手遅れっぽい人や心配ないだろ!って人で溢れていた。かと言って悩める者同士の会話があるワケでもない。
診察後、頭皮に塗る薬と内服薬が処方されて、月に一度通うことになる。
その内服薬が血液の流れに作用する効果があるとかいうやつで、軽く心臓に動悸みたいなの引き起こす。

やがて効果は確かに現れる。…ような気がする。でも毎月の通院時に患部の、というかハゲを、都度写真に残していくんだけど、四ヶ月目辺りからの写真を見る限り、何となく効果は上がってる感じだった。
そして、上がってもらわないと困る。月に診察だけで三万円ほど、ケア用品やシャンプーまでいれると五万近くの投資である。

しかし、サイクルというものがあって、抜け毛の時期と抜けない時期がやってくる。抜ける時期はそりゃ焦る。布団に枕に排水口に、デスクの上まで大量に落ちている。
反対に抜けない時期は洗髪しても抜けているのがわからないほどになる。
つまり、その期間のバランスがとれていれば維持。
抜ける期間が長くなればハゲていくし、逆なら効果アリで増えていく。

その後、一年を越えた辺りからの異変が出始める。
オレの場合、心臓にきた。
夜、横になっても胸のドキドキ、ソワソワ、バクバクする感じが、中学生の頃の告白前というか、ダッシュした直後というか、アオアオした感じが止まらないのである。

それをさらに一年、異変に気付かないふりで誤魔化した。
疲れが取れずに軽い気持ちで行った近所の医院が大騒ぎになった。即、救急車で大きな病院へ行けと言うことだった。
心臓は限界を越え、不整脈と心房細動、血圧の異常をきたし、その後、三年で四度の入院を重ね、現在も通院が続いている。そして一生、投薬の世話になることになった。

男にとって、ハゲは悩むものだ。
だから、慎重に。

薬を止めた現在、私がどうなったかというと、変化ナシ。
あまり気にしなくて良かったのかも知れない。